高家河東遺跡は仰韶文化(中国の黄河中流全域に存在した新石器時代の文化で、年代は紀元前6000 年から紀元前4000年あたりである。この文化の名称は初めて出土した代表的な村である仰韶にちなんで付けら れた)の一として、陝西省宝鶏市鳳翔県南指揮鎮高家河村東にあります。今回発見された彩陶の破片は遺 跡南部の灰坑(ごみ場)からです。6000年前の盛水器の一部だと判定されているこの土器破片に、太陽の模 様がありました。今まで出土された仰韶時代の陶器模様は、動植物(魚など)図案が殆どでしたが、この太陽紋 の発見は初めてです。更に北西方向の寧夏賀蘭山の岩絵と似ているので、太陽崇拝は西安付近も存在して いたと思われるのです。