2009年6月13日、中国西安市にある世界文化遺産である兵馬俑博物館の1号坑で3回目となる発掘調査が開始され、貴重な文物が多数発見されましたが、兵馬俑の表面の顔料が剥(は)がれ落ちるという難題にぶつかっています。兵馬俑は焼いた上に木漆を塗り、その上から顔料で色づけしています。現在発掘作業を進めている1号坑の兵馬俑は2000年以上も地下に埋められていたため、木漆の老化がひどく、出土してから5~6分後には表面がこぼれ落ちてしまうという難題が発生します。しかし、現在は発掘の際に保護対策を取ることで、防止可能となっているようです。作業には1体につき8カ月~1年かかるといいます。発掘期間は5年が計画されています。対象は1号坑北側の2000平方メートルです。観光客は発掘作業中も見学することができます。