2011年5月31日、世界保健機関(WHO)が定めた世界禁煙デーに合わせ、北京の首都国際空港がターミナルビルの全面禁煙を宣言しました。
これに伴い、空港内に設けられていた36カ所の喫煙所とVIP専用の喫煙室はすべて閉鎖されました。ビル内外の至る所に禁煙マークを張りですし、禁煙を呼び掛ける映像も放映されています。消防署員や空港係員、清掃スタッフらも巡回し、徹底を図っているようです。
けれども、それでも隠れて喫煙する旅客が絶えないのです。第3ターミナル3階トイレの清掃スタッフは「注意しても聞かない。4~5分に1回は隠れてタバコを吸っている人を見かける。喫煙室が閉鎖される前はトイレでタバコを吸う人は少なかったのだが」と困惑気味です。
国際線の利用者たちも「10時間以上もタバコを我慢してきたから、飛行機を降りたらすぐに吸いたいのに。吸わせないとはなんと非人道的な」と禁煙措置に反対を唱えています。