山東省寿光市では面積30 平方キロメートルにわたって、80カ所あまりの古代製塩遺跡が見つかり
ました。中国社会科学院、北京大学考古文博学院および省内の考古学専門家達はこのほど、山東省
寿光市双王水庫製塩業発掘現場に赴き、フィールド調査を実施しました。専門家達は、今回発見され
た遺跡群が、商・周時代(紀元前1600年頃?紀元前256年)まで遡るもので、製塩と関係が深い重要
な遺跡と断定できるとの見解で一致しました。
製塩古代遺跡がこのように密集した形で発見されたのは、中国考古学史上初めてのことです。今回
発見された考古遺跡はかなり整った状態で保存されています。出土した文化財のほとんどは、商・周
時代の半球形をした帽子型の陶器です。遺跡発掘現場では、製塩坑、採取塩堆積場、脱水乾燥
坑、塩竈(製塩用のかまど)と推定される各遺跡が、さまざまな場所に秩序立った形で残されていま
した。今回の発掘は、古代製塩業さらには古代社会生活の研究における貴重な資料となります。
参考資料:人民綱日本語版